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タインチェリー氏による幼児教育講座

               タインチェリー氏の幼児教育講座
 タイン氏による幼児教育の講座がありました。今回はシュタイナー幼稚園での具体的な取り組みの内容を教えていただきました。私はこの講座の後、3週間の実習があり、その中で体験した事も交えながらお伝えしたいと思います。

まず、0歳~7歳までの子どもの課題は何かということをもう一度思い出してみたいと思います。

1、身体を育てること。
2、意志を育てること。
3、感覚を大事にすること。

この3つでした。

1、身体を育てる
 身体を育てるためには「リズムがとても大切である」ということを学びました。リズムとは繰り返しであり2極性があります。けれど決して機械的な繰り返しではありません。タインさんは、「呼吸、惑星の運行など、命はこういうものに寄りかかっています。呼吸が一つでも欠けたり、太陽が昇らない日があったら私たちは死んでしまいます。すべてはリズムであり、リズムは命であり、生命力であり、安全性でもあります。」といわれます。どの人にとってもリズムは大切ですが特に子どもはとても大切なものです。大人であれば眠れない日があっても、夕食を食べなくても次の日、補うことができます。でも子どもは出来ません。子どもには必ずリズムが必要です。子どものリズムは大人である私たちがしっかり作ってあげること、それなしには子どもの命さえも守ってあげられないのです。そして、命であるリズムが私たちの習慣を作ってくれるのです。

シュタイナー幼稚園のリズム
 リズムには、日常の決まりきったことを繰り返すという要素があります。軍隊での生活も、食事の時間、就寝の時間など厳重に決められています。朝、ベルがなったらサーと起きて整列します。少しでも遅れたら叱られます。まるで機械のようです。子どもが必要なのはこのようなリズムではなく調和があり柔軟性が必要だといわれます。行事やお祭りがあるとスケジュールを変更したり、めったに雪が降らない地域で雪が降ると、その日は室内遊びをなくして貴重な雪遊びの体験をさせてあげるなど柔軟に変えることも必要です。

 具体的に、幼稚園や保育園の一日のリズムはどのようなものなのでしょうか。

 タインさんは、対象の子どもの年齢、保育時間、その国や土地の文化、場所、気候、夏と冬、子どもの様子や保護者の求めているもの、教師が必要としているもなどによって変わるといわれます。実際に実習の体験から外遊びは午後から行っているところもありました。一般的には登園してきたら部屋遊びを先に行い次に外遊びがあります。でも、沖縄などでは午前中の涼しいときに外遊びを先にして部屋遊びを後にしていると聞きました。

 大切なのはどのようなスケジュールでも呼吸のように吸う(収縮)、吐く(拡散)のリズムがあることです。

(実習先での一日の流れ)
9:00  登園
       部屋での自由遊び            吐く
10:30  おもちゃの片付け
10:45  おやつ 
       モーニングサークル(ライゲン)か   吸う
       オイリュトミー           
11:00  外遊び                    吐く
12:30  後片付け
12:45  お話か人形劇               吸う
13:00  昼食                     吐く
13:30  降園

タ インさんは降園後の家でのスケジュールも「吸う」、「吐く」のリズムのある生活が出来るよう保護者と話し合い、リズムを整えることを手助けすることも大切だといわれていました。

 リズムのある生活は疲れません。心臓や呼吸のリズムは正しく行われているときは決して疲れません。私たちが生まれてから死ぬまで休むことなく働き続けてくれます。なぜ疲れないのでしょう。それは吸うから吐くに変わる、吐くから吸うに変わるときにほんの少しの休みがあるからです。

 この休みに当たるところ、今の活動から違う活動に移るときのつなぎ目がとても難しいのです。このつなぎ目がうまくいけばすべての活動がスムーズに流れます。
家庭でも寝る時間なのにいつまでも遊んでいる子どもに悩まされていませんか。私も保育現場にいた時、外での遊びを終えて部屋での遊びに切り替えるとき、なかなか部屋に入ってこようとしない子。お片づけの時間だといっても知らん顔で遊び続ける子が必ずいました。結局、叱って強引に従わせるということになっていました。

シュタイナー幼稚園では、このつなぎ目にいつも決まった儀式を行います。

儀式―敬う気持ちを育てる。
 例えば、お片づけの時間になると先生は鈴をならしお片づけのうたを歌います。モーニングサークルを始める前には決まった手遊びをし、輪になるための歌をうたいます。子どもたちは「次はこうするのよ。」といわなくても、歌を聞いただけで手をつなぎ輪になります。お話や人形劇が始まるときにはキンダーハーブを弾き、ろうそくに火をつけます。
タインさんは、このような儀式がないと子どもは騒ぎまわるといいます。
いつも同じ歌、同じ方法で行うこと。これが儀式です。

 このつなぎ目の活動をどうして儀式というのでしょう。タインさんは、キンダーハーブを弾くときの行為も、ハーブをとても大切に扱い、敬う気持ちをこめて弾くことが大切だといいます。タインさんから人形劇の始まる前の儀式を教えていただきました。キンダーハーブを弾き、ローソクに火をつけます。そして静かに歌いながら舞台の上の布をとります。まるで茶の湯の作法である御手前のように合理的で無駄のない美しい動きでした。人形劇が終わった後も同じように行います。ローソクを消すときも息で「ふー」と吹き消したりしませんよ。枝のついたローソク消しで静かに消します。シュタイナーは「人形劇は神聖な芸術なのだ。」と述べています。子どもたちをメルヘンの世界へ導くための大切な儀式です。

 子どもたちは、このような先生の行為を見ることによって敬う気持ちや畏敬の念を養うことができるのです。先生が行為することに自信を持ち喜びをもって行うこと。静かなジェスチャーではっきりとわかる態度で行うこと。それが儀式なのだと。大人がするジェスチャーに敬う気持ちがこめられていることが、子どもの心に尊敬や畏敬の念を育むことができるのです。

 つなぎ目に儀式を用いることによって、子どもの心に敬う気持ちを育むことを目指すということ。私には本当に驚きでした。叱って強引に従わせるというのとではなんという違いでしょう。
今、子育て中のお母さん、お父さん。子どもが寝る前には「早く寝なさい。」と大声で叱るのではなく、ローソクに火をともして絵本を読んであげたり、短いお話を語ってあげたりしてみてはどうでしょうか。早く寝かせなければという大人のストレスも和らぎ平和に一日を終えることができると思います。


2、意志を育てる
 タインさんは「幼い子どもは意志そのものです。」といわれます。何かをするときには必ず意志が働いています。健康な子どもはいつも動き回っています。これが子どもたちの本質です。意志というのはどの子どもたちにも元々備わっているものなのです。ですからわざわざ育てる必要はないのです。

 では意志を育てるとはどういうことなのでしょう。
意志を育てるという場合、「どのような意志を育てるのか。」ということが大切です。

 強い意志があれば何かを成し遂げることが出来ます。その「何を成し遂げるか」が問題なのです。例えば「この町に爆弾を落とそう」と意志します。ち密な計画を練り実行します。強い意志があればこんな事でも出来るのです。意志は使い方を間違えると否定的になります。

 タインさんは、幼い子どもたちは「私」が確立していないため、激しい手に負えない意志、しつけられていない意志、教育されていない意志、こういう意志が備わっているといいます。意志は間違った方向に行きやすいのも事実です。教育によって意志を正しく方向づけてあげることが必要なのです。

 教育とは正しい意志の教育ともいえます。

 では、コントロールのきかない意志をどうやって教育すればいいのでしょうか。
シュタイナーは「もっとも重要な道具は模倣だ。」といいました。

 模倣するのは意志の表現でもあり子どもの本性である。

 模倣は生まれ持って備わっているものです。けれども子どもの模倣はただコピーのように真似るのではありません。オウムが「おはよう」と真似るのとも違います。大人になって上手な人の絵を真似て描いてみるというのとも違います。大人のように決断や判断がないのです。
子どもの模倣はこれがいいからやってみようというのではなく、ただ無意識に何回もまねをします。良いとか悪いとか関係なく模倣します。ですから模倣のモデルとしての大人のあり方がとても重要なのです。

 もし、身近に歩く人や話しをする人がいなかったら子どもは歩くことも話をすることもできません。模倣することから、コップの使い方、お箸の持ち方、歯ブラシの使い方、手を洗うことなど日常の様々なことを学びます。模倣は学習であり自分自身のことを自分で出来るようになる手段でもあります。

話すとき
 子どもが話すことを学ぶためには、はっきりとした話し方、リズムに乗って想像力にとんだ話し方が必要です。タインさんはよい模倣の対象者になるために保育者はトレーニングする必要があるといいます。シュタイナーの芸術には言語造形という分野があります。また、子どもの前では「ちょうですか。(そうですか)」というような幼児語を使わないほうがいいとも言われています。

子どもは、大人の感情や考えなども模倣します。
 大人たちが他の人に対して親切そうに話していると子どもも同じように模倣します。逆に怒ったように対応していると子どもも同じようになります。大人が前向きなのか、いい表情をしているのかも模倣します。子どもは大人が表現している外的なものだけではなく内的なものをも模倣するのです。その人のモラル、精神的なもの、その人そのものを模倣します。
また、タインさんは、計画を立てるときでも、あやふやな計画を立て途中で変更するようなことをすれば子どもは混乱しますといわれます。

しつけるということ
 意志の教育はしつけるという意味もあります。タインさんは、しつけるとは大人が子どもにこうあって欲しいと思う大人になることだといいます。子どもにこうしなさい、ああしなさいということがしつけることではありません。
たとえば、部屋が散らかっているので片付けてもらいたい場合、「片付けなさい。」としかって無理やりさせるのではなく、まず大人が楽しそうに片付けている姿を見せることが大切です。すると子どもに楽しさが伝わり喜んで片付けるようになるといいます。

リズムがそこに加われば習慣となります。
 時間がきたらこれをする。あれをする。そのことを何回も繰り返すことによってからだの一部になっていきます。繰り返すことによって意志を強め、意志をしつけていくのです。

意志を育てるということは、破壊的ではなく建設的な意志が使えるということなのですね。

 それには大人の良いモデルが必要です。でもそんなこといわれても困ってしまいます。完璧な大人なんていないのですから。
でもよいモデルになれるように努力することはできると思います。そうする事によって私たち自身も成長していけるのです。子育てとは、大人も子どもと共に成長できるものなのですね。

また、建設的な意志を育てるためには「あそび」も欠かすことができません。

あそびについて
・遊びの要素は、ファンタジーと想像力と模倣と物(おもちゃ)です。
 あそびは、ファンタジーや想像力で浮かんだこと、日常生活の体験を模倣すること、それに物(おもちゃ)が加わってあそびになります。

(ファンタジーと想像力)
  たいていの知識はコンピューターや本から得られますが、知識を生み出すことはできません。想像力のない知識は何も生み出しません。また、想像力がないと他の人のことも理解できません。想像力は私たちが生きるうえでなくてはならない大切な能力です。
 幼い子どもの想像力はあそびに深く関わっています。子どもの年齢が低いときにはファンタジーを使っています。ファンタジーは無から物を作り出すことができます。想像力は年齢の高い子どもに生まれます。現実性があり思考の部分が多く含まれます。

ファンタジーの特徴
・3歳から4歳ぐらいまではファンタジーに富んでいる時期です。
・完全に自由です。
 そのことが好きでしています。
・自信があります。
 家だと見えなくても家なのだと自信を持っています。
・リズムがあります。
 何かを作って、また壊して、また作って壊してというリズムがあります。
・たえず変化しています。
 流れています。動いています。定まっていません。遊びが次々に変わります

想像力の特徴
・5歳から7歳の子どもにやってきます。
・思考が少しずつ介入してくるので計画性が出てきます。
 作りたいものがありそれに必要な材料をそろえ、時間をかけて完成させることができます。
・現実的なもの、思考にそったものになります。
 壁のない家は家らしくないので、もっと本物の家のように作ろうとします。

 私はこのファンタジーや想像力に富んだごっこあそびが今の子どもたちの中で萎えていっているように思えるのです。コンピューターゲームやテレビなどの影響もあると思います。早期教育に追われ、友だちと自由にあそぶ時間も少なくなってきていることもあると思います。こんな時代であるからこそ子育ての場である、保育所や幼稚園、家庭でファンタジーや想像力を育むことに重点が置かれた取り組みが必要です。

 どの子にも備わっているファンタジー、想像力。この力を萎えさせないためにはどうすればいいのでしょう。

 タインさんは、「子どもが遊んでいるときに大人が子どもに話しかけないこと、説明をしないことです。」といいます。そのことがファンタジーの力を取り戻すことになるのですと。シュタイナー幼稚園では自由あそびの時間は、先生は子どもと一緒に遊びません。ひたすら手仕事をします。また、テレビをできるだけ見せないこと、生活体験を豊にすること、そして、ファンタジーや想像力を育むおもちゃを用意することなどでしょうか。

(おもちゃについて)
 シュタイナー幼稚園では、自然の素材でできた素朴なおもちゃを使っています。人工的なものはほとんどありません。ほとんどが手作りです。

具体的には
 手作りの素朴な人形、人形のベッド、乳母車、毛布、色の布(コットン、絹、ガーゼ、綿)、あみぐるみの動物、フリースの羊毛、背もたれのない椅子、かご、木のスプーン、お皿、おわん、ドールハウス、四角でない色々な形の木の積み木、貝殻、木の実、種、板、紐、たくさんのパペット人形など。

 実習で体験した事ですが、この中で人気のあるおもちゃは、様々な木の実と天然素材の大小の布、紐でした。これらを使ってあそばない日は一度もありませんでした。完成された人工的なおもちゃはそのときは喜びますがすぐに飽きてしまいます。しかし、これらのおもちゃは毎日色々なものに変化し想像力を駆り立ててくれます。

あそびの本質は
楽しみであり自発的です。
 あそびと仕事はどう違うのでしょうか?仕事とは外から来たもので何かをします。それをするようにと指示がありタイムリミットがあります。あそびは責任がありません。それをしようと思わせるものは内にあります。それをするのはしたいからです。あそびは自発的です。
タインさんは、適切なあそびは内面にやりたいという気持ちを持たせることだといわれます。

そして、創造的で独創的です。
 あそびの本質は自由です。ここはキッチンのコーナーだからここで遊びなさい。今日はこれであそびなさい。すでに出来上がっているおもちゃを与えます。これでは自由に選択してあそぶことができません。すでに決められているのでこれは遊びとはいえません。ただの羊毛だと、たまねぎ、ほうれん草、にんじんと何にでも変えられます。
あそびは様々なものに変容することができる創造的で独創的なものです。

 子どもと関わる大人がこのあそびの本質を見失わないように環境を用意し見守る事ができれば、子どもたちの中に豊な想像力が育まれていくのではないでしょうか。

3、感覚を育てる。
 感覚を育てることによって、感情を豊に育て、人と人との関係を学びます。感覚を育てるためには環境に注意を払う必要があることを学びました。

外の環境
 陽気で幸せな雰囲気があること。草や木、花があること。種を植えてそれが成長していくのを見ることも大切です。砂場では水と一緒に遊びます。土、水、火(焚き火をしたり焼き芋をしたり)、空気(凧揚げや落下傘、紙飛行機あそびなど)、これらに関わるあそびをすること。動物がいることもいいです。

室内での環境
 タインさんは、一番必要なものは暖かさだといわれます。
物質的な暖かさは、冬にはストーブで部屋を暖めます。
心の温かさは、色で作ります。
あそびに使われる色は 赤、青、黄色、オレンジ、緑、紫です。
部屋のカーテンなどの色は、ピンク、薄赤紫(これは子どもの誕生の色)、水色です。
壁には子どもの絵は飾りません。できるだけ簡素な部屋に保ちます。鏡は子どもにはよくないそうです。自意識を高めるからだそうです。自然の素材でできたシンプルで未完成なおもちゃを用意します。先生の服装も暗い色ではなく無地で暖かい色の服を着ます。


シュタイナー幼稚園の構成されたあそび
 シュタイナー幼稚園では、自由あそびをとても大切にされていますが、構成されたあそびもとても重要です。

(モーニングサークル)
 サークルタイムともいい、ライゲン(輪になって踊る)をします・

モーニングサークルの目的は
1、子どもの精神が身体に宿ることを助けます。
 ライゲンの動きを通して、子どもそれぞれのどんな動きが難しいかを観察します。くるくる回るのができなかったり、スキップができなかったり、平衡感覚はどうか、先生の真似ができているか、人にぶつかってばかりいるか、転びやすいか、子供同士の関係はどうかなどを観察します。そして、観察したことに対して働きかけます。
2、触覚、運動感覚、平衡感覚の発達を助けます。
3、動きの発達をうながします。
  飛び跳ねたり、ハイハイしたり、スキップしたり、転がったりという動きを取り入れて運動の発達を助けます。
4、あそびに役立つような動き、歌を取り入れます。
5、伝統的なあそび、文化の中で忘れられるような動きやあそびを取り入れます。
6、呼吸を整えます。
  対極となるものを取り入れます。たとえば、開いて閉じる。風が吹く(動く)風がやむ(止まる)、指あそび(小さい動き)体全体を使う(大きい動き)、内と外など。
  タインさんは、対極になるものは調和を促し癒しとなります。道徳性にも結びつくといわれます。
7、繰り返しのある韻のある詩や言葉を使います。それらは意志を強めます。

モーニングサークルの内容
1、テーマが必要です。細かな内容ではなく一定のテーマがあること。
2、自然界のもの、季節が感じられるものをします。
3、詩や歌を取り入れます。
4、時間は10分~20分ぐらいです。年齢や状況によって決めます。
5、毎日同じものを繰り返します。1ヶ月は続けます。年齢が高くなると2週間くらい。
6、繰り返しの出てくるお話や詩を取り入れます。
7、ライゲンをするときはやり方を教えません。子どもが真似ることに任せます。

 ライゲンは、それぞれの先生がこれらのことを踏まえて自分で作るのだそうです。他の先生が作ったライゲンをお手本にすることはできますが、子どもたちの様子や状況に合わせてふさわしいものを工夫することが教師に求められます。

(水彩画)
 水彩画は色を楽しむものです。出来上がりや、形にとらわれません。

1、 絵の具は透明な植物でできたものを使います。色は、カーマインレッド、ウルトラマンブルー、レモンイエローの3原色です。

2、全員で机に座らせて一斉に行うのではなく4,5人で行います。描き終わったら次の子と交代します。

3、用意するもの
  色を入れるビン、筆を洗うビン(透明なビンを使うと、色が変わる様子を見ることができます)、平筆(長くないもの)、雑巾、紙(良質のもので角を丸く切ります。角があると知的なものになっていくとのことです。)、紙をつけておくトレー(15分ぐらい付けておきます。)、画板(角を丸くします。)キャビネット、エプロン。
4、筆の持ち方は先生が見本を示します。説明するのではなく子どもの手を添えて調度いい高さに持つように促します。
5、週に1度水彩画をします。水彩画は心の調和をもたらすそうです。月曜日に子どもたちはハイパーになっているので月曜日に取り組んでいるところもあるとのことです。

(クレヨンを使ったお絵かき)
 クレヨン画は成長のドキュメントです。その子の成長を見ることができます。子どもの絵をためて学年の終わりに持って帰らせます。

1、ブロッククレヨンがよく使われています。スチックのクレヨンでもいいですが太いものを使います。
2、色は虹の七色を使います。
3、紙はコピー用紙でもいいです。その場合角を取って丸くします。
4、絵を描く場合、指示を与えません。自由に描かせます。
5、描いたものに畏敬の念を持たせるため、折り曲げたり、切ったり、破いたりさせません。
6、1回に一枚だけ描かせます。何枚も描かせると、なおざりな描き方になります。


(みつろう粘土)
 みつろうは太陽の光を浴びて暖かいものなので、セラピーの要素があります。

 1、色が混ざってしまうので、一度に1色だけ使います。色が混ざって汚くなったものは処分し   ます。
 2、虹の七色を使います。
 3、何を作るか指示しません。
 4、冬は硬くなるので、手の暖かさの水をグラスに入れてみつろうを温めます。
 5、みつろうを渡すときは、とても大切なものを渡すように丁寧に扱います。
 

 その他、毎日語られるお話や人形劇、お祈り、歌や指あそび、楽器、オイリュトミー、手仕事などは次の機会にお知らせできればと思います。

シュタイナー幼稚園の理念は
1、保育施設は家庭の延長であること。
2、愛にあふれた暖かい環境を作ること。
3、先生は子もが真似をするにふさわしい見本となること。そして子どもたちの導き手であるこ   と。
4、あそびの中で子どもたちは学ぶということです。

 シュタイナー幼稚園ではこれらのことが徹底して保育現場で実践されていました。保育理念を実際の保育現場で行うための方法が明確に指し示されていることにも感心させられました。
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by higuchi1108 | 2008-01-07 17:18 | 幼児教育講座